「実は、『惣菜中のセレウス菌芽胞の制御における加熱処理の効果』と関係する実験を、僕自身がしています。」
「それは驚きですね」と町会長。
「必要な設備がある実験室がないので、『惣菜中のセレウス菌芽胞の制御における加熱処理の効果』と比べると実験とは言えないようなものなのですが、酸っぱい味噌汁作りの参考にはなると思います。」
「もしかして、清陵高等学校の生徒の実験よりも簡易なものなのですか」と町会長。
「そうなんですよ。キッチンの隅でちょこっとやってみただけなので、清陵高等学校の生徒の実験には及びません。」
「しかし、酸っぱい味噌汁作りの参考になるような結果が出ているのですね」と町会長。
「おっしゃる通りです。酸っぱい味噌汁は1日1回は過熱しているのですが、加熱しないと、どうなるのだろうという疑問を持っていたのです。」
「渡辺さんが以前やったように腐ってしまうのではありませんか」と町会長。
「腐ってしまうにしても、何日ぐらいで腐るのか確かめておこうと思ったのです。」
「なるほど」と町会長。
「その頃は、味噌汁を煮立たせた後は、味噌汁をすくうおたまや、味噌を入れるときに使うスプーンや箸は、毎回、消毒をしていました。」
「煮立たせる直前には、使用器具の消毒はしなかったということですか」と町会長。
「おっしゃる通りです。」
「どうやって消毒をしたのですか」と町会長。
「新型コロナウイルスの対策で塩化ベンザルコニウムの0.05パーセント液を使っている人がいると思うのですが、僕は、念のため、2パーセント液を作って噴霧していました。」
「おたまやスプーンや箸に塩化ベンザルコニウムの2パーセント液を噴霧して使っていたのですか」と町会長。
「正確に言うと、噴霧した直後に、水道水で塩化ベンザルコニウムを流してから使っていました。」
「水道水は塩素で殺菌してあるので、もしかして、無菌の状態なのですか」と町会長。
「無菌とは言えないのですが、無菌に近い状態です。そのおたまを使って、味噌汁の上澄みを、塩化ベンザルコニウムを噴霧し水道水で洗ったコップに半分ほど入れて、サランラップでふたをしました。」
「コップに入れた味噌汁が何時間くらいで腐るかという実験をしたのですね」と町会長。
「コップに入れた味噌汁が何時間くらいで腐るかという実験は、僕には難しすぎるので、時々陰陽をチェックして、何日くらいで陽の味噌汁が陰になるかという大雑把な実験をしました。」
「確かに、清陵高等学校の生徒の実験よりも簡易なものですね」と町会長。
「そうなんですよ。」
「それで、何が分かったのですか」と町会長。
2021/9/14
<猫後記3>
スナゴケの築山(つきやま)の周りには既に超音波害獣撃退機が2台設置されていたが、築山は立体なので超音波が届かないところが上部にあるらしく、そこが猫に狙われた。
アマゾンで超音波害獣撃退機を購入しようとしたが、この頃になると画像は陽でも説明書きは陰のものばかりで、どれを買っても説明書きどおりには作動しないと思われた。『中国では脳の機能低下が進んで、まともな超音波害獣撃退機が作れなくなってしまったのだ。陰のゲームは恐ろしい』と実感した。<続く>
2024/8/29
